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アイドル産業
本文:日本と韓国のアイドル産業
日本と韓国のアイドル産業について考える。
1.日本のアイドル産業
日本では、1970 年代から 1980 年代にかけて、「アイドル=スター」というイメージがあっ
た。
1970 年代には、「スター誕生!」というテレビ番組から、多くの有名な歌手が生まれた。代表
的なアイドルは山口百恵(やまぐち ももえ)だった。代表曲には『さよならの向こう側』があ
る。
1980 年代になると、「ザ・ベストテン」などのテレビ番組を通して、アイドルはさらに人気に
なった。松田聖子(まつだ せいこ)は「日本のマドンナ」と呼ばれた。『赤いスイートピー』
などの有名な歌がある。また、中森明菜(なかもり あきな)やピンク・レディーも有名なアイ
ドルだった。
しかし、1990 年代から 2000 年代になると、アイドルのイメージが変わった。
この時代には、「アイドル=隣のお姉さん」というイメージが出てきた。つまり、遠い世界に
いるスターではなく、身近に感じられる人というイメージだ。
現在、日本には約 1 万人のアイドルがいると言われている。テレビに出る有名なアイドルだけ
ではない。地下アイドルや地方アイドルなど、いろいろなアイドルがいる。
一方で、アイドルとして人気が続く期間は短い。新しいアイドルが次々に生まれるが、かわい
い人形のようなイメージはあまり変わっていない。
2.現在のアイドルと「推し活」
昔のアイドルは、テレビや雑誌で歌やダンスを見せたり、かわいい姿を見せたりすることが中
心だった。
現在は、インターネットを使って、自分らしい性格や個性を見せるアイドルが増えた。

アイドル産業|日本語学習資料(日露対訳)

また、アイドル本人だけではなく、ファンの「推し活」もアイドル産業の大切な部分になって
いる。
(1)Z 世代と「推し活」
「推し活」とは、自分が一番好きなアイドルや、漫画・アニメのキャラクターなどを応援する
活動だ。例えば、コンサートに行ったり、グッズを買ったり、SNS で友達に紹介したりするこ
とだ。まず、Z 世代の「推し活」への関心を見てみる。
調査によると、すでに「推し活」をしている人は 35.6%だった。「推し活」をしてみたい人は
11.5%、「推し活」に興味がある人は 13.1%だった。
これらの人を合わせると、約 6 割になる。つまり、Z 世代の約 6 割が「推し活」をしている
か、興味を持っていることが分かった。
(2)人気のある「推し活」のジャンル
Z 世代がどんな「推し活」をしているかを見てみる。
最も多かったのは「アイドル」で 29.4%だった。次は「アニメ」で 25.6%だった。そのほか、
「音楽バンド・グループ」が 19.1%、「ゲーム」が 15.2%、「漫画」が 14.0%、「K-POP」
が 12.5%だった。
この結果から、アイドルやアニメが「推し活」の人気のあるジャンルだと分かった。
(3)「オタク」市場
次に、「オタク」市場について見てみる。
2021 年度の予測では、最も大きい市場は「アニメ」で、2800 億円だった。次は「アイドル」
で 1500 億円だった。そのほか、「同人誌」が 800 億円、「プラモデル」が 450 億円、「フィ
ギュア」が 330 億円だった。
「同人誌」とは、同じ趣味を持つ人たちが作って販売する本のことだ。「プラモデル」とは、
部品を組み立てて作る模型のことだ。「フィギュア」とは、人やキャラクターなどの形をした
人形のことだ。
このほかにも、「コスプレ衣装」「プロレス」「鉄道模型」「ドール」「メイドコスプレ関連
サービス」「ボーカロイド」「トイガン」「サバイバルゲーム」などの市場がある。

アイドル産業|日本語学習資料(日露対訳)

これら 13 の分野を合わせると、市場の大きさは 6840 億円(2021 年度)だった。
3.韓国のアイドル産業
最後に、韓国のアイドル産業について考える。
韓国では、国がアイドル産業を成長させるための戦略を進めてきた。
2010 年の韓国の人口は約 4850 万人だった。韓国は日本やアメリカなどと比べて国内市場が小
さかった。そのため、韓国の会社は国内だけではなく、外国の市場にも進出する必要があっ
た。
では、韓国のアイドルはどのようにして成功したのだろうか。
一つの方法は、SNS を積極的に使うことだった。SNS を使うと、外国にいる人にもアイドルの
情報を伝えられる。
また、韓国の会社はアメリカの市場について調べた。そして、アメリカの人たちに好まれる見
た目やスタイルを考え、メンバーを集めた。さらに、高いレベルの歌やダンスを見せた。
つまり、韓国のアイドル産業は、最初から韓国国内だけではなく、外国でも人気になることを
考えて活動していた。